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人は誰でも年を取ります。年とともに皺は増えます。しかしこれには個人差があって年を取っても皺が無い人もいれば若くても皺がある人もいます。顔にある筋肉(皮筋)は骨や腱に始まり皮膚に終わるという顔にしかみられない構造を持っています。この皮筋が収縮すると皮膚面にくぼみが出来そのくぼみが表情をつくります。
このような日常に行う表情(脳で考えたこと)の繰り返しと年齢による肌の老化によって紋とよばれる皺ができてきます。
このページは観相学と幅広く顔のことを知ってもらうページです。観相学で言う「上停」をベースにパッと見て気になる顔の1/3にした最上部の場所。顔=額のことを知ってみましょう。 |
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PCM(プロセスコミニケーションモデル)というものをご存知だろうか。これは「人は生まれながらにして6つのパーソナリティタイプ(性格の要素)を持ち合わせている」とする臨床心理学者・行動科学者であり交流分析の権威であるテービー・ケーラー博士が構築したコミニケーションモデル理論です。この認定トレーナー(私の友人)の関係で何度とセミナーに参加をしているのですが、この内容に観相学と類似するものが何点とあり驚かされ、何度聞いても観相学と類似するので思わず同じ所で笑みがこぼれるのです。
ではここで私が「つぼ」に入る所を紹介しましょう。
PCMは自分の素のキャラクターを6つに分けています。その中のキャラクターに「意見・価値観の人」「思考・論理の人」というキャラクターがいます。
紋は思考力や執着と関係します。まさにこの上二つのキャラクターを持つ人はこの紋が関係すると思いませんか。私は大いに思います。
ではこのキャラクターを少し紹介しましょう。
〈意見・価値観の人は信念を持ち一本筋の通ったキャラクター〉
自分が「これ」と思ったことを妥協せず、徹底的に追及するタイプ。本物志向で、うわべだけの軽い人やニセモノを嫌います。何事にも粘り強く、忍耐力がある、「信念の人」です。昔でいう武士道の人です。 |
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〈思考・論理の人は合理的、計算的で責任感の強いキャラクター〉
時間の使い方がうまく、常に優先順位を考えて、ムダをできるだけ省き効率第一で行動します。きっちりとした性格で仕事や責任に対する意識も高く、勤勉でまじめな人。オーガナイザーとして仕事場には欠かせない存在です。 |
この二つのタイプ、両方頭をフルに使うタイプですよね。ですが意見・価値観の人は案外「こうあるべき」の傾向が強い人とも言えます。そして話を聞いている時うなずきが多いタイプ。思考・論理の人は「何時何分にはこれをしている」「次はこれ。その次はこれ」と計画と段取りが頭を占めている人であり目標を最短距離で達成することを考える人でもあります。案外無表情だったり無意識な表情の多い人が多いですね。
そうなるとおのずと紋=皺のできる場所も違ってきます。額は思考力が出る場所。そして眉間は考えている時間の長さ(執着に繋がる)が出る場所。おのずとわかりますよね。どちらがどのタイプなのか。 |
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上停とは顔を3分割して観る観相学上の見方をいいます。
そのため眉を含む額の箇所のことをいいます。そして紋とはその場所に現れる皺のことをいいます。この紋が細かったり太かったり、一本だったり二本だったり、離れていたりを見ることでその人の思考力や執着、健康そして運勢などを見る場所にもなります。
色の濃い生き方をされてきている政治家で見るとわかりやすい場所でもあります。
今テレビを賑わせている政権交代された党の幹事長のその時々の「紋の変化」に考えさせられるのです。表舞台を嫌いあまり表にでてこなかった時は部下と自分の事を考えるその面で気前のいい(面倒見がいい)とされる箇所の紋が深く入っていました。いろいろな噂の多い人だけど身内には情がある又は面倒見がよいのだなと思っていました。
ですが政権を握る幹事長ともなれば天下国家のことに関する思考が当然出てきますよね。
そのことを長く考えなくてはならない状況が出てくるわけです。自分たちのことだけ考えている・・・ではいろんなものに支障が出てきます。そして現在献金問題などで取り上げられニュースで見る顔には天下国家のことを考える箇所に紋が出ています。ただし起訴問題が出て窮地に立たされている情態としてテレビで見る紋の形は、社会と自分との関係について大義名分を欠き実行をともなわない生活が刻んだ紋の形。目上の人や相手の立場を考えずわがままを通したことがもとになって出ている紋の形と思われます。ですがその後不起訴決定後からの報道で映る紋は起訴が上げられ思考している時とは違い天紋(マクロ思考がでる場所)の形が変化し短く中央部のみ紋が入っています。その時どきの思考の様がでていますね。
この状態は、眉毛の端を持ち上げるため収縮する筋肉は動かず、額中央部のみ持ち上げるということが起こっている情態というわけですよね。「眉ひとつ動かず」という言葉がありますがこれは神経が太いか自信に溢れている様をいいます。確かに対外的にそう示したいそう示している様子がありますね。ですが顔色を変えず眉は動かずとも額の中央部を持ち上げる様は当惑している時や感情をおさえようとする時に出る場合が多いという事実もあります。情動の強度(感じ方)は人それぞれです。でも感じる感情が弱すぎて顔全体に表れなくても眉の動きは本能的なもの。その本能がこのような筋肉の動きをしていた・いるのではないかなと思うのです。
額の紋は30歳過ぎから深く刻まれ始め中年になると本格的に紋として額に表れるものとされています。今回取り上げた紋とは皺眉筋が動き眉と平行に額に横皺が出来た様のことをとりあげました。
皺はすばやい判断力が要求されるようなことを一生懸命考えなければならない時より、心配事や悩んでいる時の方が皺の時間が長いといわれています。その長さが紋となります。心に留めている長さなのですね。 |