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目は心の窓
「目は口ほどにものを言う」目は新皮質の支配を受けています。笑顔も本当の決めては口ではなく目です。
人は目を見て「本当に笑っている」「本当は笑っていない」など口ではなく目を見て笑顔の意味を察し情態や状況をイメージし印象を決め自分が次に取るべき対応を考える前に決めているのではないでしょうか。
このページは観相学と幅広く目のことを知ってもらうページです。

目は心の窓 = 目は心を映し出す鏡
目の形は心が芽生え成長しその中で目の相である形が決まってきます。
そして顔相として目が定まってくるのは20歳頃といわれています。
子供の頃不安なくすくすくと育つ幼少時代を過ごして来た人。よく泣く幼少時代を過ごして来た人。何事にも興味を抱き何でも近寄っていく幼少期を過ごして来た人。よく考え空想が好きな幼少期を過ごして来た人。私達の目はそんな幼少期のことから今現在の心の動きそして心が捕らわれている様までを映し出します。

目にまつわる言葉

 ・ 「目角を立てる」「目くじらを立てる」・・・目角とは目尻のこと。そして目くじらも目尻のこと。目角を立てるとは鋭く物を見つめ間違っていないか神経を尖らせる結果のことをいいます。そして目角を立てて怒り出す。という言葉があります。目くじらを立てるとは目尻をたてて些細な欠点を探し非難することとされています。私はこのような目で直視されないような生活をぜひ日々送りたいです。怖いのは苦手ですから。

 ・ 「瞋恚」これは仏教で怒りの心というそうです。瞋(怒り)は目を三角にして瞋(怒る)ことで恚(恨み)は恨んで怒ることだそうです。心に怒りがむくむく膨らむと人の目はしだいに角が立ち三角になっていきます。怒りの目は正面から見ると上瞼が三角の頂点になり眼球が上の方に行って動かなくなります。これは不満が重なった表情で人から敬遠されます。これに口のへの字(の相)がついてしまうと大変です・・・。

 ・ 「眼光」とは目の光のこと。特にじっと見つめる目の光のことをいいますね。「眼光炯炯」とは見つめる目が輝いていることをいいます。そのため「眼光」は観察力を意味するようになり「目を光らせる」とは犯罪防止などで監視することの意味になりました。

何でしょう、怖い目の話が多くなりましたが、ことわざにもあるように目は心を映し出す鏡なのです。そして喜びも多く映し出す場所でもあります。普段から目の周りの筋肉の動きも伴う笑顔をよく見せる人は「幸福である」と感じやすく、血圧も低く配偶者や友人から見ても「幸せ」だといわれる人が多いのだそうです。
喜びに目を細くすると人の心は開かれます。心が無防備になる時「嬉しい」「満足」の時は目が下がります。目尻が下がるとは情に繋がります。目尻の切り込みが深いとその傾向が更に強くなります。目は心の鏡。目は(案外)口ほどにもの言うのです。

目はものを言い文化を言う
近頃民放テレビとBSテレビのチャンネルをパチパチ変更しながら見ていて多く感じることがあります。それは日韓(タレント)女性のアイメイクの違いです。(よく韓国ドラマを見ているということですね)

化粧の意識として顔/肌のイメージの日韓の比較の研究をされているレポートを読みやけに納得した事があります。それは容貌管理について意識の文化的比較をまとめたものでした。
日本人は「美肌傾向」「男性的フェロモン志向」韓国人は「顔コミニケーション志向」の平均値が高くレポートでは有意な文化差が認められています。メイクの重要視は日本は「アイメイク」韓国は「基礎メイク」を主に置いている傾向があり、外見管理経験では日本は「ヘアー」韓国は「肌全体への手入れ」と装いの前提である身体の意識の文化差があるとされるレポートでした。テレビを見ていても明確にわかる差だったので、以前に「これは面白いなー」と率直に思い読んだのです。文化がでています。
ここでも挙げたように日本では目を重視したメイクのタレントの顔を多く見かけますね。コマーシャルでも目(顔のパーツで見ると)に関わる商品が多く商品化されていますね。
ちょうどアイメイクが相貌(全体)印象に及ぼす影響を調査していた化粧品会社の発表を聞いていた時に「意志を強く感じる顔の順位の一位はナチュラルメイク(何も強調しないメイクで上瞼に中明度の色を入れたもの)」という発表がありました。

意思が見える顔とは「心が見える窓として機能している顔」で生き方が見える顔であり好感がもてる顔ということ。この印象は受け手が安心して見ることの出来る顔であるという意味だと思います。まさにコミニケーション志向であるといえます。
そして男性フェロモン志向とアイメイクに関してもなるほど・・・と思います。
日本人女性が理想顔とする統計の結果に幼形成熟および目の大きさが理想顔とされる傾向があることがわかっています。アイメイクを縦グラデーション(黒目が強調される)メイクをするとより嬉しそうに見せる効果や無表情に見せない効果があるとされています。(瞳孔の大きさは自律神経によって調整され自分の意思ではコントロールできません)本人の道徳観に関係なくその時に好ましいと思ったものに対して瞳は思わず大きくなりますよね。だからアイメイクで常に目を大きくしておきたいと考えるということは結果として「愛されたい」の象徴となるのかもしれません。

意思の表し方そして自らが選ぶとする主張の仕方の違いを文化に感じます。
そしてもうひとつ流行りのアイメイク囲み目がありますね。目の輪郭そのものが強調されるメイクですが、このメイクを見る他者は(同じメイク志向の人意外)その人が喜んでいても悲しんでいても近寄りにくいという印象をもつことも統計からわかっています。
でもきっと今そのアイメイクを好んで行っている若い女性達は他人の目線でも男性目線でもなくその人自身の美意識に向かっている姿で個を追求することに自身の視線がある人なのではないかなと私は感じています。わかりにくいのですが囲み目でも直線的に見える囲み目と曲線的に書いている囲み目とがあるように思います。個性があるのですね。

核家族が進む日本と儒教の精神を元に家族との関わりが若い人にも根づく韓国との違いなどもこのアイメイクの方法に関しての意識に影響しているのかもしれません。
「史記」には女はおのれを喜ぶ者のために顔を作り出す。士はおのれを知る者のために死す。という言葉があります。女の顔は男が造るという女性が男性に従属していた時代の言葉ですが、女性上位の社会になるとこれらは全て逆になり男の顔も女次第となります。(子供のいない人を対象に考えています。)

心の窓である目。アイメイクの方法で表現される意思・心情そして生き方。ものも言えば文化もでる場所なのだと改めて思います。

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