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口は快・不快以外も多くを表す場所
口は今どう感じているのかの「快・不快」の感情が出る場所。
悲しい時は無意識に口角が下がり緊張がなくなります。反対に緊張した時は口をキュッと結びます。
歯は口を変え、口は顔を変え、顔は表情を変え、表情は人生を創る。とだれかが言っていました。深い言葉だなぁ。

黄帝内経から口元を考える(口元の皺)
ある化粧品メーカの調査の中に女性・男性の性差による皺の差を調査していたものがありました。化粧品メーカーは本当にいろいろな調査をしているものです。でもこういった調査や研究の結果が私達の生活に繋がる商品となっていくのですから・・・。こうゆう地道なことは本当に必要なことと思います。

この調査は20代〜70代の男女それぞれ90名弱の人達を比較したもの。額は全ての年代で男性の方が女性よりも皺が多いとなり、口周りでは女性の方が多い結果となったそう。(でも65歳以上になるとあまり男女差がなくなるのですが。)

東洋医学を勉強された人にはなじみの「黄帝内経」の中に男女の成長発育の過程(身体の移り変わりの時期)の違いを書いたところがあります。女性は7歳を一紀(移り変わりの時期)男性は8歳を一紀とする数えかたを行い男女の身体の変化とそれに伴う疲れややつれそして顔にでる皺等の変化なども表しているものです。
現在は古代と違い快楽が多いし仕事も夜遅くまで行い過労を重ねる状況が当たり前の時代になっているので若干その進行度合いは狂いやすいのかもしれないけど「現在でもあてはまるなー」と私などは思うのです。

口周りの変化。話だせば話がつきないぐらいいろいろな要因から老化が検討できる場所。
ですが私の本職セラピストという観点からの口の話を行います。顔のマッサージをしていて「上唇挙筋・上唇鼻翼筋」の硬い人がなんと多いことか・・・。そしてそれに伴って「小頬骨筋」の硬い人がなんと多いことか・・・。いかに腹から笑っていないか・・・。を物語ります。笑いというより女性ですから微笑みという表現の方がいいのかもしれませんね。

笑う・歯が見えない微笑は脳では運動として作ることのできる表情でもあります。この時の筋肉は「笑筋・大頬骨筋・頬筋」などを主に使いますよね。こうゆう笑みが出ている時はまんざらでもない時や考えが悦に入っている時など「頭=考えと心」が連動した笑みですよね。ですが「上唇挙筋・上唇鼻翼筋・小頬骨筋」が動く笑いに伴う笑いは笑う際に歯が見える笑いですよね。これは「情動=心のありよう」が自発的な笑いに繋がる動きですよね。きっと口も左右上下丸く大きく開いているはずです。
笑いでも使い方によって発達していく場所は違っていきます。日本語は他の国の言語に比べ口元の筋肉を多く使わなくても話すことのできる言語。更に現代はテレビ・パソコンの使用が日中のほとんどを占める人が多くなり、人と対する時間より画面と対している時間が多い情態もこの筋肉の使い方のありように繋がるのだと思います。

現代の生活は簡単便利ですごせる時代です。「黄帝内経」から考え女性の7×5=35歳頃は顔がやつれ始める。7×6=42歳頃は顔に皺がより白髪が目立ち始める。とするならばこれを飲めば使えば皺が気にならなくなるとされる商品もいいのですが、それよりも自発的に笑うことの出来る機会(人と会って)をできるだけ作ることも口周りを気にする人には大切なことではないかなと思うのです。それはその先に女性が体験するであろう更年期そして閉経期の時期に感じやすい気分の落ち込みやうつそして疲労感などを緩和してくれる大切な薬となると私は思うからです。

「破顔一笑」スッパリ割れるような笑いを多く表現し口元の筋肉をたくさん使う笑いを表したいものですね。

口元を考える(お母さんと赤ちゃん)
黄帝内経では女性は7歳を一紀(身体の移り変わりの時期)と数えます。7×3=21歳頃は腎気(生まれながらもっている生命力)が体のすみずみまで行き渡る時。この頃は口元の皺とは無縁の頃。7×4=28歳頃は髪の毛が豊かで体の最も強壮な時期。景気が良い時期は全体に婚期がやや遅め(×4の頃)傾向でしたがこのごろは景気低迷そして婚活ブームもあいまってやや早め傾向にあるなとブライダルコースを提供している中感じています。

これから結婚・出産をする予定のブライダルコースにくる娘達によく話す口の話があります。
今の若い人は昔の人よりしっかりした顔の人が少なくなってきていますよね。20??年には火星人? (あくまでイメージ)のように口元が小さく乏しい顔の予想されるものを何かの機会でよく目にします。今は口を使う機会が少なく食べ物も美味しいものほど口に入れたとたん溶ける・噛まないですむものが多くなっていることも背景の一つとされています。

そしてこの口元の発達はすでに赤ちゃんの時期から関係するといわれていますよね。
特に赤ちゃんのころから哺乳瓶で育ったか? ずっとおっぱいで育ったか?  でも口周辺の発達の基礎が変わるとされています。これは乳房から哺乳すると顎を上下に動かして乳房を噛む動作をするので咀嚼に必要な機能が学習され咀嚼筋や表情筋が豊かに発達し顔面骨格の成長に違いがでて口元の形態の基礎が変化していくと言われているという話です。
みんながある程度の年から気になるとする口元の衰えの悩みは生まれた時の育ち方からもすでに要因が始まるのだということを・・・少し知ってもらおうかと思いました。

この話ブライダルで来店する娘達に話すことが多い話です。当方に来る娘たちは挙式前日までに必ず顔の筋肉が全てスムーズに動けるようにします。出したい表情がスムーズに出せるということが目的です。一番楽しい表情を多く出している時ですからそのいい顔を写真に多く収めてもらうということを意識してもらっています。そのためこれから母になる際に何を大切にするのかも顔を通しても話しあうのです。この時期ですから興味をもってくれることが多いです。

赤ちゃんのエンゼルスマイルは周りを明るくしますよね。これは快と感じたままが表情にでているからそれを周りもわかっているから周りを明るくするのですよね。見ている側もつられて自発的な笑みがでます。笑顔を作ると血流の流れが良くなることが証明されています。健康にもよいのです。
健康といえば笑いは一種の体操という言葉もあります。笑いは心拍血圧を上げて呼吸を盛んにして酸素消費量を増やすことができます。
笑いや笑顔はその発生時においては快く嬉しく喜びの感情の飾らざる表現。たくさんそのような表情を表現できる多く過ごしていただきたいと思います。

ただ出産後の女性の中に一年以内にうつになる女性もいます。やはり私が関わった女性の中にも何人かその悩みを持つ・持った人がいました。研究者の中には授乳が産後のうつの予防に役立つ場合があると考えている人達もいるようです。読んでいる人の中にもしそのような傾向があると感じる人がいれば、何でもいいです。ご自身の気分を引き立てて幸福感を味わえるようなものを自発的に求めることや人と笑いのでる会話をして神経を緩和してみる試みをして欲しいなと思います。
人は人により感じ方の差はあります。それによっての情動も違います。でも口元の筋肉を多く使い笑いが多い人生を送る意識を持つことは健康にも美容にもこころの栄養にもいいこと。是非おこなっていただきたいと思うのです。

唇はパワーや馬力そして自己主張が表れる場所
古代バビロンでは狩や戦いや危険に向かう時は(人々は)唇に赤土を塗って出かけたそう。
戦いを意識しているまたは戦える力量のある女子ほど第一印象に目よりも口が目立って見えるタイプが多いのではないでしょうか。

形の違いなど細かいことはわからなくても口が大きい人を見ると人は「度胸がある・自己主張ができるタイプの人」とみることが多いのではないでしょうか。反対に小さな口の人が自己主張をしていてもそこに勢力をみることを人はしないのではないでしょうか。
こういった形の違いは0歳〜4歳くらいまでの育ち方の違いの中からある程度形ができていくものだといわれています。そう口の形や大小などは私達の育ちの中から出来上がっていくものなのです。

これを書いている私は一人っ子として育ちました。こうゆう人は生まれながらにあまり主張しなくても乳をもらう事が出来、兄弟で親の愛を取り合うこともなく、自分から「かまって欲しい」と親に愛を求めなくても親の方から「かまう」という状況だったり、親の期待値がのしかかる幼少期を過ごす場合も多く、なにげに閉じている時に見られる元々の口のサイズは案外小さめとなっていくように思います。ですから私のように争わず成長したタイプの人は争って成長する中で形成されるパワーや我そして主張が乏しくなりやすい。そしてそこから発生し養われていく度胸・決断力・行動力が乏しくなりやすい。戦うという資質が備わりにくいと口が語ってしまうのです。

観相学は人の顔を観るとイメージしやすいですが自分の顔を観ることができなければ人の顔を観ることなどできない学問です。そう自分の長所・短所を知り自分らしい人生を生きるために自身の顔を認め自身で顔を創っていくことができる学問でもあるのです。
私は仕事をしている身ですのでこの小さな口は多くの人の前で言葉を発するとなると弱い口になります。だから極力小さな口に笑みをつくり、笑うことで口を横に引っ張り少しでも大きく見せる努力をしています。自然的態度としてでてくるパワーや我そして主張はできなくても主張せねばならないことがある時に主張ができる「頭」でいなくてはならないからです。

自分の力で作り得ることができる人生を望む人は口が大きいほうが望ましい。小さな口は消極的で世渡りが下手になりがちですからね。

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