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随分と久しぶりにこのコラムをアップするような・・・・どうやら2ヶ月ぶりぐらいのようです。
私事なのですが私は一応主婦でもあるのですが、この4月まで転勤族の主人が大阪に戻ってくることになって周辺があわただしくなり自分の事がそっちのけといった状態が続き・・・と何ぼやいてるのでしょうか。
いやはやとはいえ大阪といっても私の生活圏から特急をのりついでも最低1:30はかかる場所にいることから今も別居婚?いやいや通い婚の形をとっているというややこしい状態であるのです。まっいろんな夫婦がいるということで・・・
97歳というタイトルですがこれは先日亡くなった病院での患者さんの事です。
私が緩和ケア病棟で末期がんのかたがたと触れ合うようになって早1年半ほどになるのですが、その中で10ヶ月間にわたり接した方です。
緩和ケアというと入ったらすぐ亡くなるとかもう最後の・・・って感じがだいたいの方の印象かもしれません。確かに入床期間は短いところかもしれません。でも退院して自宅介護に変わる人もいるんですよ。そんな中長く接した方が私が来訪する前日に亡くなられ悲しい気持ちでした。
97歳というとどのようなイメージをみなはもつでしょう。
どんでもなく老いてる。老人。とかいうイメージでしょうか?
いやいや気もしっかりしてるし結構身もきれいにしてるし顔もつやつやして皺も少ないし老人というよりかわいいおばあちゃんといった感じの方でした。女性はいつでもきれいでいたいなと思いました。
学校の校長先生をしていたこともあって凛としたものをずーとお持ちの方でした。年を重ねていくと更にその人の生き方が顔に刻まれていくし人生をいかに楽しむかということや生き方が本当に出てくるもので方々に差がつくものなのだとつくづく思ったものです。
私は冒頭で別居婚をしているといいましたが、夫婦間で別に住むのはまだ少ないにしても、今は核家族が多くなってきて老夫婦だけ田舎にいて子は子の生活。孫は孫の生活とやはり関わりは年々遠のき、必要なときにだけ顔を合わすというスタイルになってきていると思います。それはしょうがないことだなと思うのです。だから当店にいらっしゃる70代の方たちも遠い親戚より近くの他人の方にお世話になってるという言葉が切に感じるときがあります。
そのおばあさんの話にもどりましょう。そのおばあさんもお子さんは神戸にお孫さんは東京にいらして、だんな様は先に亡くなりひとりで近所の人たちと関わりながら何でも自分でしてたけど、何かあって倒れたとき発見されるのが何日もたってからだったらいけないなとの事で下の病棟から緩和に上がっていらっしゃいました。もちろん胃がんでもあったのですが。
まっそんな感じなものですから私たちが来るときはほんとに楽しみにしてくれていつも土産にと塩こぶの袋を渡すのです。かわいいでしょ。
97歳ですから教え子といわれる人でも70から80歳くらいの年代になるのです。またその子供でも60代とかになるのです。だから同じ病棟に田舎ですから入院患者さんとしていたりするわけです。
だから先に退院するとかだったら挨拶にこられたりするのです。
そうゆう場面を見ているとああ年になったから息子さんが一緒に住もうといっても、すでに自分の生活ができてるからなかなか離れることができないんだろうな・・・きっと私もそうなるんだろなとケアをしながら見ていたものです。
結構こうゆう光景は今後はもっと加速していって、私たちが年いった時はもっと他人さんの世話になることが多くなっているのだろうなと感じるのです。確実に。
今みなが年金をはらっていないとか政治家がといった話でニュースはもりあがっていますが現場にいて思うことは、今財源がある状態でもこんなに人の手が必要とされる状態にあって、今後それはお金が必要となってくる時代になり確実に財源は足りなくなる。だから病気できないなと。極力日ごろから予防を念頭においてケアしていかねばと思うのです。貧富の差が確実に反映されていく時代に突入していくと思われる今後のために(外国並みに・・・)
先日70歳の主人の父が「まだまだ生きるぞ私は元気です!」と声高々といってたのを聞きいろんな考えと思いが走馬灯のように頭の中をめぐらせた私でした。それってどうよと思います?(笑)
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