新年あけましておめでとうございます。
本年早々のコラムはお客様から要望のあった肌の健康の話にしたいと思います。
先日新年のご挨拶に来た取り扱いメーカーの営業くんと話をしていた際に、今話題の
無農薬のリンゴ栽培に成功した人の本「奇跡のリンゴ」の話で盛り上がりました。
私はNHKの番組を見、営業くんは本を読んだそうです。
その中で私達がだぶって感じたことは、土に対しておっしゃっている事はそのまま肌
のことであり化粧品のこととだぶって感じた・・・ということなのです。
「奇跡のリンゴ」の木村秋則さんは、どんぐりは手入れもしていないのに病気になら
ないのはなぜだろう?と思われたそう。
その時気がつかれたことはその地面がふかふかに柔らかかったことだったと・・・。
根が伸びやすい環境だったのです。
雑草を生やし益虫・害虫を住まわせ、散布車が入ると重さで土が固くなるので散布車
を使わず話しかけながら手作業で撒いていく。秋には雑草を刈り土に温度を知らせ
る。そういう愛情をかけていくと病気をしないし害虫にやられない実がなり、長時間
放置しても枯れはしても腐らない。との話だった。
このことはそのまま私達が「基本の基」と思うクレンジングの大切さの話と同じだと
いう発想に繋がるのです。
「肌はクレンジングで80%決まる」
肌表面の保護をしてくれる皮脂膜をいかに守るか。
大事な角質を守れば丈夫な肌を育くんでいける。という「基本の基」に思考がむすび
ついてしまうのでした。
女性は男性と違って化粧をする以上必ずクレンジングを行います。
当然クレンジング剤には油であるファンデーションを落とす際に界面活性剤が入って
います。これがファンデーションと一緒に皮脂膜まで落としてしまいます。(ですか
らクレンジング剤に含まれるオイルの分量・割合に私達は目線が行きます。)そうな
ると体内(肌内部)の水分が逃げ出し乾燥を招くこととなります。
しかも一回で劇的にこのことは変化するわけではないですから、気づかず「自分は乾
燥肌だ」と勘違いする場合の人が多い現実があります。
ここで大切なことは、毎日の行為をできるだけ肌に優しいものを使うと肌はちゃんと
守られ健康的に代謝をするという事実です。
皮脂を守りながら優しく洗う大切さは忘れたくないことなのです。
そう皮脂は大切なもので常在菌のバランスにも関わります。
「奇跡のリンゴ」の話に例えると、雑草=皮脂。益虫・害虫=常在菌。秋口(夏の日
差し等で傷み皮膚に厚みが出た後)にピーリングを恒例化すること=雑草を刈り取る
ことと重なります。そうこの行為は肌そのものを健康に育ちやすくする行為なので
す。重なってしまうのです。
当方の施術ではクレンジングミルクをクレンジング剤として使用しています。
使用しているクレンジングミルクは、水分を多く含み先に水が浸透するもので古い角
質層をふやかして化粧を取ろうとするもの。このことは結果肌に優しく必要以上に取
り過ぎないことから肌が柔らかいという結果となっていきます。(ここも散布車の話
に繋がるのです。)
ただオイルやジェルに比べ落ちにくいのではないかという意見があるのは確かなこ
と。(ここにも話と繋がるところが・・・)オイルで油分を浮かせるクレンジングは
細胞と細胞をつないでいる役割のセラミドまで浮かせてしまいます。そしてオイルを
肌から落とすためにかなりの界面活性剤が入っているといわれています。またオイル
の配合されないジェル・ローションタイプはオイルのように浮かせることができない
ために強力な洗浄力になって肌の負担は同じようになりやすくなります。
どうしても眠い時や急ぐ時に対して選び使用するものを変える行為はしょうがないの
かもしれません。ですが普段使いに考えられる場合は、肌のPHや皮脂膜などを考え
たものを使うことが、肌の健康につながり結果肌そのものを育み自らの肌を柔らかく
することに繋がります。
皆化粧品を使用する目的は自分がきれいになりたいからではないでしょうか。
ほとんどの方がクレンジングの後に化粧水や美容液、クリームなどを使用されます。
この目的は言い換えれば「木」でいうと根にしっかり水分を与える作業です。木に例
えますが根に水分を染み込ませることで草木はしっかりと水分と養分を吸収し茎を
伝って活き活きした葉を広げます。ですから根=深部の細胞に水分補給できる状況を
創ることがポイントとなります。
肌に話を戻すと肌表面の状況がよいことが水分を細胞の深部まで浸透させることに繋
がり、そのことによって細胞は多くの水を吸収し活発に動くことができるということ
になります。
今の時期
・洗顔後に顔がつっぱる。
・目の周り、口の周りなど部分的に乾燥している。
・表情皺が多くなったように思う。
・Tゾーンがすぐ脂浮きする。
・メイクのノリが悪く、反面崩れるのも早い。
などなど私って水分不足?乾燥している?と感じられたら(外的要因から感じやすい
時期)一度クレンジングの方法を見直してみるってのも良いのではないでしょうか。
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