「耳の不調から身体全部が蝕まれていく。」と当店に通っていただいているある方の一言から今日は始めたいと思います。
耳の不調というといろいろあります。難聴・耳鳴り・めまい・メニエルなど。当方には左記症状のある方も来店されます。
「耳の不調から身体全部が蝕まれていく。」といったのは耳鳴りに悩まされている60代後半の方ですが、直接の症状だけではなく案外間接的なことも耳は語るなーと思います。そう「耳の不調は身体の不調」を表す場所でもあるなと「見て・触って」つくづく思うのです。
耳は発生学的には皮膚に限りなく近く、皮膚と同じ構造をしています。血液を送り出す心臓から比較的遠い場所にあります。
そして耳も血液によって栄養が送られている体の中のひとつの器官でもあります。
「顔はきれいに化粧をしていても手を見ればだいたいの年齢がわかる」といわれますが、このことは心臓から遠く離れた細い血管の血流は滞りやすく傷つきやすく、細い血管の隅々まで循環されない結果のことも言っているのです。
耳も年と共に血流が悪くなり、皮膚に張りがなくなり、萎縮し、年齢と共に皺などがみられるようになってきます。
これも隅々まで循環されていない結果がなせることなのです。
耳たぶに皺が結構しっかり入る場合がありますが、そのタイプの人に心臓・血管障害のある人が多いというのを以前にも書いたかもしれません。
そして何かの本で、心筋梗塞で血管バイパス手術をする人に難聴者が多いと昔は言われていたと読んだ事があります。
これは難聴が、血管や血栓の病気に関係があるからではないか? 動脈硬化、高血糖や血管炎、それに伴う末梢神経の障害が関与しているのでは・・・・。
など記されていたと思います。
そしてこのことを読んだことで私は気になることがありました。
不調を訴える人の多くに、耳周囲皮膚の緊張が強いこと。血流の悪さが目立つこと。なのです。
頸動脈は両耳のすぐ後ろで二股になっています。この場所は流れが乱れてゴミが溜まりやすい場所といわれます。動脈硬化がさらに進み内膜の一部が盛り上がる脂カス「プラーク」と呼ばれる状態もここで診断されると聞きます。実際、顔から耳下部のふくらみを見・触り糖尿病との関係を器具する場所もあります。お酒も美味しい食事もお好きな恰幅の良い旦那衆に、数値では糖尿でひっかからないが耳横下部のふくらみの強い方というのがいます。しばらくして数値が引っかかるようになり、体調管理の結果数値に引っかからないようになってから、痩せてから見させていただくと、この部位のふくらみが緩和されるということがあります。糖尿病も血管障害に繋がります。体は見た目でもいろいろなことを語ると実感致します。
病気ではなくても予防の意味で、血管年齢を若くするつもりで、耳の手当てをしてみるというのはどうでしょうか。
私は耳を上下後ろ前とあらゆる方向に引っ張り、耳が引っ張られて痛い所はないか確かめセルフケアとして行っています。
若い頃は「恥ずかしい」の気持ちで耳が赤くなります。でも年齢とともにその恥ずかしい気持ちがなくなるから、年がいくと耳が赤くなることはない。
なんて意地悪を言う人もいますが、これは気持ち以外に血行の悪さも年齢とともに加速することも重なり、更に耳が赤くなることがなくなるのかもしれません。
若さというより若々しくいるためにも耳のケアはおすすめです。簡単ですよ。
|