子宮がん、子宮筋腫、乳がん、更年期etc・・・。
20代〜80歳過ぎまで来店される当店では、女性ならではの病気や症状の話がよくなされる「場」でもあります。
自身の不安。家族友人の心配。予兆そして確認。
親族や友人など、近すぎると言えない悩みなどもここでは聞き、そして病院受診が必要と考えた場合は、その不安の軽減をし、後押しを行う役割を担う場合も多々あります。
自分の年齢も42歳となり同様にお客様の年齢も上がり、ミッドライフクライシスから閉経症候群に関する諸症状の悩みなどを、週に2日は、どなたかの口から聞くというぐらいに多くなっています。
先日私自身プライベートでも、友人の子宮筋腫の術後の退院祝いとし飲み会を開いていたぐらい。
高カロリーのものを、呑んで食べている状況でも席で健康に関する話題が出る。
年齢に関する実感がひしひしと・・・。というところでしょうか。
一世紀前(19世紀初め)アメリカの女性の平均死亡年齢が49歳だった時代は、閉経自体が比較的珍しい現象だったようですが、現代はその1.7〜1.8倍生きて女性の平均寿命。
先日80歳のお客様に、「マダ私の半分。40代どう生きたかが、50.60代の時に、女友達と楽しむ会話の幅として違いが出てくる。マダマダこれからよ」と言われたところ。
寿命が延びている分いろいろな変化はあり、お付き合いしていかねばならない身体や心の事はありますが、悪い話ばかりではないと、身体の激動・心の激動を乗り越えてきた先人達を観るたび思うのです。
毎分6呼吸により、心拍・心圧・脳への血流流入量が整い、自然な変動リズムが取れますね。
当方に来店の人達の多くは、顔や体にドレナージュ(排泄)といって、毎分6刺激の手技により排泄や機能の高まりをすることで自己免疫に働きかける手技を体験される方が多くいます。
更年期障害などで顔面紅潮による肌の不安定。不眠。発汗などの症状で内科・婦人科に通院の方達が、ケアを補助として活用される場面が増えてきています。
足湯による熱放散の促進と深部体温の低下による眠り、そして実際上気していた顔が落ち着いていく。結果化粧品が使える肌に戻る。その体験は不安定になっていた心をも落ち着きにつなげる行為になっているようです。
健康とは特定の器官や機能に属するものではなく、それらの相互作用によって決定されるものなのだと、キュアとケアの両方通じた目でいつも施術する中、感じ見ています。
−キュアとは治療を意味し方法や科学的技術のこと。
ケアとは関係性の方法であり、変える変わるを、支えることを言います−
お客様からホームケアで何をしたらいいですか。とよくたずねられる事があります。
癌に効く食品とか更年期にはこのツボなど、よく耳に目にするものもあります。
多くの人は生命より考え方に執着することが多いように思います。
私自身は、その人が出来そうな(特に運動)ことを話すことが、病院でもここでも多いのですが、「女性の病気」に関係して、本当の意味でのホームケアは、自分の気分に注意を払い、良い気分となる「人・物・時間・場」などを大切にすることが一番のケアであり、ホームケアとなるのではないかなと今は考えています。
その根底には、人生の目標は、目的は、幸福を体験するとともに実感する事だと思うからです。
ある本を読んでいて目に留まった言葉があります。
人間は身(体)口(呼吸)意(気持ち)の働きでもって生かされている。
−比叡山延暦寺 酒井大阿闍梨−
病気や症状を持っている人から健常者まで、多様な人達と関わる今だからか、現在興味を持っている言葉です。
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